考古学は、主に遺跡・遺構・遺物など、地中に埋もれていた当時の生活を物語る品々を研究対象として、文字のない時代の様子を明らかにしていく学問です。

ここでは、白尾博物館創設以来当館が収集してきた考古資料によって人類史を俯瞰するとともに、この地球に生きた人々の文化的成長の足跡を辿ります。

化石や堆積物の多くは地層中に埋もれていますが、標本を採取することができるのは地表に近いごくわずかな層に限られます。

さらには運良く露出した有望な産地も開発や侵食により急速に失われるため、出土する標本は極めて資料的価値が高く、極めて厳重に保管されています。

発掘現場を正確に再現した見学ゾーン、そして調査に関する基礎情報の解説ゾーンを通して、最先端を行く調査研究手法を紹介します。

どのように資料と向き合い歴史を解明してくのか、研究員の視点や手法にスポットを当て、考古学という学問をより実践的に紐解きます。